木彫りの伝統を受け継ぐトミヤ郷土民芸

北海道の観光土産品での木彫り手鏡は、歴史の浅い北海道とはいえ
古くから存在しておりました。これは身の回りの品で木工加工品と
して作れるものはないのか？　と考えた中での品のひとつである事
はいうまでもないのですが、平面彫りで彫ったものの利用という中
で生まれたことともいえます。
平面彫りは、字のごとく板状のものを机の上など在宅で机の上で彫
ることが出来ることから作業所、工場など作業施設に赴き仕事に就
くということをしなくて済むのが利点であったりしてまして、内職
というくくりにもなったりします。集荷担当だったり、事業主が各
家々を回って出来上がりの品を回収したり作業指導などを行うこと
により、互いに利点となっておりました。本品については工場とい
われる作業所が広いということもあり、同一箇所にて製材から完成
まで作り上げた品となってます。
時代的に女性の化粧具や装飾品的な品が溢れているような時代では
ないことから多少重複した手持ち品であっても実用的な品としての
お土産品として喜ばれていた品との背景もあったりしているかと思い
ます。

本品は、年月の経過とともに色合いが濃く変わっていくオンコ特有
の性質として、イイ感じの色合いとなっているオンコ（イチイ）材
で作った手鏡みメノコです。耳元にイヤリングをワンポイント的に
取り付けた品となってます。
手鏡の鏡の部分は、円状に木を浅く繰り抜いた状態にして鏡を貼り
付けておりますが、木の収縮などでキッチリ隙間なしに寸法ピッタリ
とすると鏡の面の耐久性に支障があることから鏡のフチに隙間があっ
たりします。
そのようなことでのアイヌメノコ手鏡となります。

製造地：北海道旭川
材質：オンコ
サイズ：横幅9.5cm・縦幅17cm
重量：約55ｇ
売価：本体価格￥3,000　税込価格￥3,300